数年前の音楽の嗜好

 

 

わたしがAAAというグループを好きになったのはわたしが高校3年生の時、丁度"さよならの前に"がリリースされた後ぐらいだった。

急激にハマりだし、そこからSKY-HIに辿り着くには1ヶ月もかからなかった。

SKY-HIを好きになり、自殺しようと思った時もSKY-HIに助けられ、彼はわたしの命の恩人であるのだけど、日高さんに出会う前、AAAに出会う前、それまでの自分を支えてくれていた人の話をしようと思う。

 

確かに日高さんに出会って人生は変わった。

でも、その前にもわたしは何度も死のうとしてるしそれまでの不安定な精神状態を通常の生活ができるまでに支えてくれていた音楽があった。

 

それがボカロPのNeruさんである。

 

わたしはAAAに出会う前は、殆ど吹奏楽かアニソンかボカロしか聴いていなかった。

典型的な、"ヲタク"ってやつだ。

 

中学2年生の頃にボカロの曲を聴くようになり、お母さんに隠れてネットで漁ったりした。

 

わたしの母はアニメやボカロに対して嫌悪感を持っている人だったので、全て隠れてやっていた。AAAが、SKY-HIが好きになってからは随分楽になった。最初AAAを見始めたのも、親に認められる趣味が欲しいと思ったからで、ここまでハマってしまうとは思ってもいなかった。

 

そこで出会った、Neruさんの曲。

わたしとNeruさんの最初の出会いはアブストラクト・ナンセンスという曲。

 

当時、わたしは友達から暴力を受けていた。

小中の頃はずっといじめられっ子で、暴力を受け、頭からお茶をかけられ、文房具は壊され落書きされ捨てられたりしていた。

 

ただわたしは普通の、ごく一般のいじめられっ子とは違う、暴力を振るう子を嫌いになれなかった。

その子はわたしに暴力を振るってはいるもののわたしの事を嫌いな様子は無かったし、死ねとは言うものの心の底から思ってる訳では無さそうだったし、何より"友達"としてのスキンシップの延長にしている感じであった。

彼女はそういう性格からあまり周りの人に好かれていなかった為、わたしが唯一のあり所だった。それなのに振り払うことなどできなかった。

そのうち、色々なものが溜まって死にたいと普通に思うようになってしまったわたしにとって、暴力を振るわれている間は彼女の為になれている、生きる意味ができている、と思うようになってしまった。

彼女がわたしに暴力を振るっていることは先生や親に伝わってしまい、彼女と近づくなと言われた。わたしにとってそれは辛い事であった。

 

誰の為にもなれない、死にたい、死ななきゃと思って胸にナイフを当てるものの勇気が出ず死ねない。そんな毎日であった。

 

そんな時、聴いていた、この曲。

アブストラクト・ナンセンス。

https://youtu.be/EjSvChCF9_M

 

1人じゃないんだなって、思える曲だった。

 

中3ぐらいの時、友達に嫌いな人っているの?って聞かれたことがある。博愛主義なので基本的に嫌いな人がいるようには見えないのであろう。

1人だけいる、殺したいくらい嫌いな人が。って答えた。

誰?って聞かれて自分自身と答えた。

かなり不思議そうにされ、心配された。

みんなは自分自身の事って嫌いじゃないのかと驚いた。

 

その時にこの曲は、そう思っているのが自分だけでない事を教えてくれた。

わたしがおかしい訳では無いと安心させてくれた。

 

Neruさんの世界に次第に魅了されていき、どんどん好きになっていった。

 

人間失格を聴いては、東京テディベアを聴いては、ひたすら自分もこうだ、全く一緒だ、と思うばかりだった。

 

https://youtu.be/eSI7RsjZy1E

 

高校に入り、誰もわたしをいじめなくなった。

普通の幸せを知ることが出来て、ようやくわたしは小中の頃いじめられていたんだなぁと知るった。

 

でも、やっぱり死にたかった。

 

高校に入ってからはダイエットを始め、しまいには摂食障害になってしまった。

体重の事で頭いっぱいで、ほかは何も手付かずで、また希死念慮に囚われる日々となった。

 

高3のそんな時、ふと思い立ったようにNeruさんの曲を聴いた。高1と高2の頃は目の前の事で精一杯で全く聴いてなかったから久しぶりだった。

 

それがハウトゥー世界征服という曲。

わたしにとって、1番大事なNeruさんの曲。

 

https://youtu.be/HdC2cB_DZok

 

これを聴いて初めて、音楽に救われるという事を体感した。

今までのNeruさんの曲はあくまで"共感"でしか無かったんだけど、これは違った。聴いた後の自分は確実に変わった。

 

"あんな空でミサイルが飛ぶのなら

そんなもので命が飛ぶのなら"

"優しい人にならなくちゃ 心が悴む前に"

 

そこで初めて、死にたいと思ってる人は他にもいる、優しくならなくちゃ、助けたい、そういう気持ちが芽生えるようになった。

 

この曲を支えに、ずっと過ごしてた。優しくならなくちゃと。人を助ける事が出来れば、自分の生きる意味を証明できるのではと。

 

そうやって、生きてきたんだ。

 

それでも死にたい思いが消えない、苦しい、そんな時に出会ったのがSKY-HI、日高さんであった。

それから先の話はご存知の通り。

 

日高さんは"会える"という事が大きかった。

わかりやすく、救われていった。

そして今の自分がある。

 

 

長くなったけど、どうしていきなりこんなブログを書いたかというと、実はNeruさんに会えることになったのだ。

 

まさか会えるなんて、思ってもいなかった。

中学生の頃の自分に言ってあげたい、生きてればNeruさんに会えるんだぞ!って。笑

 

でも本当に、Neruさんいなかったら日高さんと出会う前に死んでたかもしれない。

ハウトゥー世界征服がなければ人を救う事なんて考えなかったかもしれない。

 

日高さんに助けられ、毎日を有意義に過ごしてる今でも、過去を思い出してNeruさんの曲を聴く事が多々ある。

 

1年前くらいに久しぶりにNeruさんを聴いた時、新しい曲を聴いた時、Neruさんも変わっていってるんだなぁと安心した。

 

テロルの歌詞がものすごく好きなんだ。

 

https://youtu.be/rePFEUu7YZs

 

今度会う時、何を話そう。

緊張するけど、楽しみだなぁ…………

 

 

めっちゃ長文になっちゃってごめんなさい。

 

最後におすすめをいくつかURL貼っておしまいにします。

 

ロストワンの号哭(1番有名な曲)

"大人とは一体全体何ですか"

 

https://youtu.be/8oBV3jPTW4s

 

 

脱法ロック(中毒ソング)

昔のNeruさんとは全く違う系統の曲だけどすごく好き

 

https://youtu.be/u5mHVUwDf_0

 

 

病名は愛だった(最近の曲)

 

https://youtu.be/2IH-toUoq3w

 

 

2018.03.08